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落下していた岩と接触して脱線(えちぜん鉄道)

運転士
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2025年3月2日午前5時25分ごろ、えちぜん鉄道 勝山永平寺線の比島駅~発坂駅間で勝山駅発福井駅行きの始発列車が線路上に落下していた岩と衝突し脱線。

運転士はヒザに軽傷を負ったものの乗客2名は無事で、運転士が避難誘導したようです。

画像はTBS NEWS DIGより

ニュースによってこの岩の大きさの表記もまちまちですが、縦横1.5mで高さが1mとして計算しても6tは越えますから、さすがにぶつかれば鉄道車両は相当の損傷をうけますし、脱線もするでしょうね。

前日の最終列車で現場を通過した際は異常は見られなかったようですから、最終列車が通過した後始発列車が現場に差し掛かるまでの間に軌道内へ落下しており、始発列車担当時の怖さを改めて感じました。

 

Xにこの事故に絡めて始発添乗のことをつぶやきましたが、実際のところ横に誰かが添乗していたとしてもそう簡単に今回の事故を回避できたとは思いません。

直線で見通しが良くて運転士が落石を発見した時点、または添乗者が先に発見するなりすぐに非常ブレーキの措置を指示できたとか、言っちゃあれですが良い方向へ偶然が重ならないと回避は無理ですね。

でも今回の落石との衝突は避けられなかったとしても、やっぱり軌道内の異常時などには添乗者が一人いるだけで随分と違いが出てくる、そう思いますけどね。

※Xのポストは削除しました、あまりにインプレが多くなるとお返事に手が回らなくなったり、ほかにもいろいろと……。

昔は始発や最終添乗があったけど廃止されて……
多くの鉄道社局で今も実施していると思いますが私が配属されていた乗務区でも、担当するすべての路線では、始発と最終電車には必ず監督者や保安職員が添乗していました。本線も支線も関係なく上り下り必ず1往復。最終電車のほうはどちらかと言えば車内のお客...

 

落石による接触事故を未然に防ぐとなると、落石検知装置を備えるか、山肌をコンクリートなどで覆う法面防護工を施工するかとなってきますが、落石検知装置は落石によって張っていたワイヤーが切断されることで特殊信号発光機を点滅させるもので、直前に落ちてくる岩に対しては効果が薄いかなと思いますし、法面防護工となると費用がかなりかさみ地方私鉄には荷が重いですね。

ちなみに落石検知装置のワイヤーですが、2024年5月に伯備線で検知装置が作動して運転を見合わせたものの落石は確認できなかったがワイヤーは切断しており、動物の接触で切れたのではないか、そんな事案もありました。

 

 

大手私鉄でも落石検知装置を備えた区間はいくつかあり、関西だと南海高野線の山岳区間とか近鉄にもあったような。

海沿いを走る山陽電車の須磨浦公園と塩屋の間にも古くから落石検知装置がありますし、法面防護工の施工も行っています。

先にも書きましたが、地方の私鉄で落石検知装置の導入や法面防護工の施工なんて費用面で厳しいですし、えちぜん鉄道 勝山永平寺線で落石の可能性がある箇所に導入するとなると厳しいというものでは済まないような気もしますし、落石現場付近の山を見て危険だとは感じないですし。

ただ小さな石でも接触すれば脱線の危険性はありますし、小さな石や砂利が線路を覆うようにして被されば一気に脱線の可能性が高まりますしね。

 

さいごにTBS・北陸放送さん

 

列車の運転士運転手と表記するのはやめなさい。

共同通信の「記者ハンドブック」に何と書いてあるのか確認してください。

記者ハンドブック 第14版 新聞用字用語集



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