事故や故障のほか、乗務員や運転指令のミスなど様々な要因で乱れるダイヤ。
ちなみに……、
ダイヤが乱れるとごく普通に使っていますが、ダイヤとはダイヤグラムの略で日本語では列車運行図表と言います。(このサイトをご覧の方にとっては当たり前の知識かもしれません……)
線で表されている各列車の運転時刻ですが、図表どおりに運転できていない状態をダイヤが乱れると言っています。
Xに少し書きましたが、〇急に勤めていた友人が須磨浦公園行を担当していたのですが、早朝から〇急線内は事故?で大幅なダイヤ乱れが発生しており、山陽電車線内に入ると山陽指令から須磨浦公園まで行かずに東須磨で運転打ち切りを通告され、東須磨の引上げ線に入った。
入ったまでは良かったのですが、後続の〇急の須磨浦公園行が横を下って行き、さらにその列車が折り返して先に上っていく。
さすがに順番を抜かされたわけですから山陽指令に問い合わせた友人。
返ってきた答えは、
「すみません、忘れてました……」
その後もうまくダイヤに乗せることができず、数本の後続の〇急の電車に抜かされたとか。
Xでは書ききれませんでしたが、かなり長い時間「とりこ」にされていたためトイレへ行きたくなったのですが、東須磨の引上げ線にはトイレが設置されておらず、もしもトイレを使いたいときには山陽の乗務員休憩所へ行くのですが、よその休憩所へ入っていくのはなかなか勇気がいるし、運転指令に存在を忘れられていると告げられた乗務員ですし、かなり恥ずかしかったと。
※JR等では「とりこ」とは踏切内に取り残されることを言いますが、私がいた会社では(〇急もだったような)運転指令から忘れられて引上げ線や駅などに取り残される列車や乗務員のことを指します。
実際ダイヤが乱れると存在を忘れられることってかなり多く、たとえば普通列車を担当していて本来は先行のダイヤですが、副本線に入って待避を指示されます。
副本線に入り車掌も車内へ案内放送をするのですが、最初は2列車の通過待ちのはずが実際には4本も通過していき、さらには後続の普通列車が本線へ到着、先に出発していきました。
それを見ていたお客さんはマジでキレはじめ、
「向こうの電車が先に出るのならばなぜ放送くらいしないんだ!」
と車掌はかなり詰め寄られたとか。
回送列車を退避させているのだと運転指令が勘違いしていたのが原因で、抜いていった普通列車の続行で回送として運転させるつもりだったとか。
本当に多いんです、このパターンで運転指令に忘れられることって。
ダイヤが乱れると指令員もテンパってしまうのか、同じ列車に対して指令員が別の指示を出すことも。
「〇駅停車中の列車は行先を□に変更します」
と指示を受けたすぐ後に、
「〇駅を出発した列車、△行きに行先を変更します」
そのすぐ後に今度は、
「×駅で運転取りやめ、×駅から□まで回送となります」
こういう指示を出されると車掌は本当に大変で、そのたびに変更の放送をするのですが、聞いているお客さんにしてもどれが本当なのかわからず、結局は車掌に詰め寄って文句を言い、駅に止まったら運転士にも文句を言ってくる。
それで文句を言われた車掌や運転士は乗務区に帰ると、助役(JR東で言うところの副長?)や労組の役員を捕まえて、言われた以上の文句をぶちかますまでが定位……。
文句を言われた助役も運転指令に文句を言うという最悪なスパイラルに陥っていました。
結局何が困るかって担当している運転士や車掌も、そして旅客案内に当たる駅員や助役なども、何が本当でどう乗務したリ説明するのが正解なのかがわからないことなんです。
運転指令も少人数で取り掛かっているので仕方がない面はあるし、よくわかってはいるのですがでも、
お前らいい加減にしろ!
と言いたくはなってしまいます。。。