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脱帽勤務は熱中症予防でもちろん良いことだけど……

思うことなど
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運転士や車掌、ホーム立哨作業の駅員などがサングラスを使用して業務に当たる様子がかなり広がっています。

以前にも記事にしましたが、元々は2019年のJR西日本による試行が最初だと思いますので、今になって重い腰を上げる鉄道社局は、従業員の健康より利用者からのクレームに重きを置いているのだなとしか思えず、言い方はあれですが〝その程度〟の会社なんだなって思います。

そもそも、

太陽と重なって信号機が確認できない

太陽がまぶしすぎて前方注視ができない

レールに日光が当たって反射し何も見えない

なんてことは大昔から言ってきたことだし、それに対する対策を講じる気もなかったわけで、

(日除けなんて使い物にならない)

よその会社がサングラスを導入をはじめたから、そろそろうちで導入してもクレームも少ないだろうし、文句を言ってきても言い返しやすくなったしな……。

みたいな思考しかないんだろうなとしか思えないです。

 

去年から増えだした脱帽での勤務。

会社によっては適用範囲が異なるようですが、とにかく脱帽勤務自体は歓迎です。

制帽って本当に蒸れるし、暑いし、臭くなるし、髪形は乱れるしであまり良いことはありません。

しいて言えば、制帽を被っているからこの鉄道会社の従業員だなってわかいりやすい、その程度でしょう。

遠くからでも制帽は目立ちますからね。

 

帽子の中に熱がこもるので熱中症になりやすいといった猛暑対策なわけですが、2025年6月1日に施行された労働安全衛生規則の改正がもっと大きなきっかけです。

WBGT(湿球黒球温度)28度又は気温31度以上の作業場において行われる作業で、継続して1時間以上又は1日当たり4時間を超えて行われることが見込まれるものが対象で、熱中症の自覚がある人や熱中症のおそれがある人を見つけた場合の報告手順の策定や、熱中症の症状の悪化を防止するために必要な措置の内容や実施手順を定める、と言ったことが盛り込まれました。

実際の話、私が乗務していた10年以上昔の乗務員室でも気温は40度を超えていたし、2時間ほど乗務し続けることが仕業で決まっていましたから、ここ数年の猛暑以前に動いてくれよとは思います。

 

この脱帽勤務、ダメだとは言いません。

本当に熱くて頭がクラっとする状態で電車を運転していましたので、せめて帽子を脱ぐことができればどれだけ楽か……、そう思いながら運転していましたし。

でも正直に言うと、脱帽勤務だけでお茶を濁すな!と言いたいですよ。

社局によって、車両によって差異はかなりあるとは思います。

私が勤務していた会社や他社勤務の友人などから聞く範囲では、乗務員室の冷房なんて結局は客室の冷気のおこぼれをもらっている程度で、四方がガラス張りの乗務員室では焼け石に水状態です。

乗務員室に別途ファンを設置したり、扇風機やサーキュレータを置いてみた社局もあると聞きましたが、クソ暑い乗務員室の中のクソ暑い空気をかき混ぜられたりその風に当たると、体感としてはそれまでよりもさらに熱くなります。

言ってみれば熱風を浴びている状態になりますから。

 

脱帽勤務がダメとは言わないけど、もうちょっと乗務員室の環境を考えてくれ。

乗務員室用のエアコンの設置、せめてスポットクラーラ―くらいは設置しろよ。

脱帽での勤務を認めますなんて耳障りの良いことをプレス発表しているけど、結局は乗務員や駅員の職場環境の改善にはお金は使いたくないから、帽子を脱いで、ネクタイを外して勤務してくれってことですからね。

 

今年の夏も脱帽勤務を認めない社局もありますが、そういう会社の車両が快適に乗務できる環境なのかと言うとそうではなく、他社でもう少し実績を積んで、もうクレームもあまり来なくなるだろうと思われるまでじっと傍観しているだけですから。


 


 

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