アイキャッチ画像は、乗務員室の窓に出された貼り紙(J-CASTニュースより)
私からすると、ここまでしてくれる会社は本当にやさしいなぁって感じてしまいます。
以前このブログにも書きましたが、私が勤務していた会社では乗務中の水分の補給は原則禁止。
水筒やペットボトルの乗務員室への持ち込みも禁止。
どうしても水分を取りたいのならば、ホーム上にある水道の水を飲めと乗務区長から平然と言われていましたから。
※どうみても掃除用のモップなどを洗うために設置されたものなんだけど・・・
私が勤務していた会社では乗務中に熱中症にかかって業務を続けることが不可能になった、という事例は確かなかったはず。
※あくまで私が乗務員・助役をしていた頃の話
しかし実態は我慢しながら乗務を続けていただけで、乗務区や詰所に戻ってきてから熱中症とみられる症状で病院へ行った乗務員はかなりの人数にのぼります。
腹痛であっても我慢しながら乗務し、運転指令へは無線を入れられないのと構図は同じです。
それだけに乗務員室の後方に旅客に対するメッセージを張り出してくれるだなんて、私が勤務していた某関西私鉄とは雲泥の差だと感じてしまいます。
※今は少しは緩和されていることを期待しますが・・・(あまり書くと老害がってまた書かれそう(笑))
マスクに関しては、そりゃ運転中に着けたままだと息苦しさから運転のミスを誘発しそうですしね。
たまに外して新鮮(でもないかもしれないが)な空気を吸うほうが、明らかにミスを軽減できますからたまにマスクを外して乗務するのはいいことだと思います。
でもそのことに関しても表示しておかないと、クレームやらツイッターなどでさらしてしまうバカがいるのでしょうね。
ここまでは今回のJR東の対応をほめてきましたが、本社側の意図からするとちょっと違うのかなって思ってしまうことも。
乗務員を守るという意識も少なからずあるとは思います。
でもそれ以上に本社等へのクレームを減少させたい、ツイッター等へのさらし行為を減らして会社のイメージを保ちたい、そんな気持ちもあるんだろうなって思います。
こんなシールを張らなくても、本社や支社をはじめとするデスクーワーク組や現場の上司たちが毅然と対応してくれれば問題はないのです。
ちなみに私が勤務していた会社では、本社などのデスクワーク組から現場の上司に至るまで、この手のクレームに関してはすべて乗務員が悪い、熱中症対策として乗務員室内で水分補給していたとしても、その様子を目撃していた旅客からクレームが入れば乗務員が悪いものとして取り扱うと乗務区長に宣言されましたから。
(老害が!って文句を書かれそうだからこれ以上は自粛(笑))
でも本当にこれほど暑い日が続き、全方向ガラス張りで暑い太陽から逃げられない環境下で仕事しているわけですから、適宜マスクを外したり水分補給することは命を守るためにも必要なことです。
あとは社会的に認められるような風潮になればいいんですけどね。