電車って同じ形式だとクセも同じっぽく見えませんか?
最近の新しい電車は編成ごとの個性はかなり少なくなっていて、同一形式だと似通った感じになっています。
ところがちょっと昔の編成までは同じ形式の車両でも、ウソみたいに性格の違う電車ばっかりでした。
VVVFでも初期のGTOを積んだ車両は、誕生から10年を超えるあたりで編成ごとのクセが出ていましたから、現行の最新式でも10年とか20年を経過するころにはいろいろなクセがついているかもしれませんが。
電磁直通ブレーキの車って徐々に数が少なくなっていますね。
私は電気指令式のブレーキよりも電磁直通のほうが好きでした。
電気指令式って言っちゃあれですが、どんな運転士が運転しようがあまりブレーキの差って出ないでしょ。
決まったところから決まったブレーキ段数を入れて、調節しながら停目へ向かっていけばドスン!って止まることも滅多にないですし(そのはずなのだが……。)
でも電磁直通って毎回毎回ブレーキの効き方というかフィーリングが違ったりするので楽しかったですし、そんな電車をピタッと止めることができれば気分は上々ですよ。
もちろん逆に上手く運転できなくてキレそうになったり、落ち込んで疲れてどうしようもなくなったりもします。
そんな電磁直通の車両の中に、とてつもなくブレーキの効きが悪い甘~い電車がありしました。
車両の番号や編成番号で甘々の電車って記憶しています。
ホームで交代となる電車が入駅してきた時に、
“うわっ!この電車が回ってきやがった”
みたいな感じで少しばかり気を引き締めたりしてね。
甘々の電車と一口で言ってもいろいろあって、電制の効きが悪いものあれば空制がカスだったり。
分かっていて運転しているのに、いざブレーキを掛ける時には基本的な制動距離と制動筒圧で入れてしまい、指示速度に落とすのがぎりぎりになったり。
停目を凝視しながらすでにハンドルは全制動の位置に入っているのに、もう少しブレーキが効かないかなとハンドルを動かそうとしたり。
※全制動の位置だけどハンドルをガチャガチャってしてると、直通管圧力とBC圧力が少しだけ上がることがあるんです。ゲージの針が動くだけかもしれませんが……。マズイ!と思いながら背中や額に冷や汗が流れたりしてね。
回生ブレーキの車両の場合には、架線電圧が高めのときは効きが悪くなります。
架線へ電気を返そうとしても電圧が高いと返しきれませんから。
でも発電ブレーキの車両は架線電圧の高低には左右されず、甘々の電車は常に安定して甘々の状態を維持しています。
ちょっと書きましたが、初期のVVVF車の中にもクセが出てきている車両はありました。
回生ブレーキが安定して甘いモノや、空制は装備されていないのって思えるほど甘いモノまで。
でも昭和40年代までに作られた電磁直通の車両に比べれば、そのクセはホントにかわいいモノです。
古い電磁直通の車両なんて、特定の速度域になったときだけ変な振動が出てくるとか、同じ編成なのに上り方とと下り方でまったくブレーキの効き方が違うとか。
ブレーキを入れてまったくハンドルを動かしていないのに、急にブレーキが抜けるようにスーッと走って行く車両もあれば、突如急にガツンって効く車両があったり。
あと何儀だったのが、編成内の1両1両の空気制動の強さがバラバラのためか、10㎞/hくらいから停止するまで前後に変な揺れを伴う編成もあったし。
でもクセのある車両をピタッと止められたら、一人運転台でニヤついていたっけ(笑)
車両も乗務員も没個性の時代になっているから、こんな難儀な編成も減少傾向をたどっているでしょうね。
2018/10の記事を再編集しています

