2025/11/22にJR東日本が発表したものです。
同月2日の午前1時ごろ、池袋駅に到着した山手線の車内を点検していた同駅の駅員が、車内で爆睡していた女性旅客を発見し、声を掛けたものの起きなかったために〝魔が差して〟胸や下半身を触った。
8日になってこの女性が同駅へ被害の相談に訪れたことで調査し、20代の駅員が認めたことで懲戒解雇処分とした。
私が勤務していた会社では、駅員が車内で寝過ごした人を起こして下車させるということはなく、起こしに回るとしても駅の助役クラスだけでしたので、駅勤務時代には縁遠い作業でした。
車内の旅客対応は車掌の仕事と区分け・線引きされていましたから。
乗務員になると終点に到着しても寝ている人を起こすという機会が当然多くなるわけですが、
- 基本は声を掛けるだけ
- それでも起きなかったら肩を揺する
- 肩以外の体に触れるな
って言うのが鉄則でした。
肩を揺すって起こそうとして腹を殴られたこともありますが、
(その後車内から引きずり出して駅経由で警察送りにしましたが)
とにかく後々のトラブルに備えて下手に体に触れるなというのは、爆睡中の人を起こす際には徹底していました。
特に女性が酔って爆睡していて声を掛けても起きない場合は、車掌時代ならば運転士を呼んで必ず複数で対応していました。
触っていないのに乗務員に痴漢されたなんて疑いを掛けられたら本当に迷惑ですからね。
当時は駅にも車内にも防犯カメラ(監視カメラ)なんてありませんでしたから、乗務員側が身を守る術とすれば複数で対応以外に手はありませんから。
※車掌と運転士が二人して女性の体を触ればなんて思う人もいるかもですが、乗務員をしているととにかくさっさと酔っぱらいを降ろして仕事を切り上げ、早く乗務区などに戻って一杯やりたいって人のほうが多かったですから、くだらないことをしようと考える乗務員はほとんどいなかったし。
JRの勤務については私は知りませんが、終点の駅に着けば駅員が車内を見回るようですね。
今回の事件となった池袋駅なんて大きな駅ですし、複数体勢で駅員が起こしに行くといった対策はしていなかったのかな。
私がいた会社のように、乗務員が車内を走り回って起こしに行くってこともないのかな。
この辺りに会社による考え方の違いがあるでしょうからなんとも言えないけど、とにかく複数で対応することでバカな行動に出られないように諫めることはできそうに思うのですが、どうなんでしょうかね。
そう言えばシャッターを閉じる駅も私が勤務していた会社では本当に少数でしたが、そういう駅では助役のほか警備員など複数で見回って駅構外へ追い出していました。
シャッターを閉めない駅は24時間好きに出入りできますので、終電後に駅構内を見回りに行くなんてこともしていなかったなあ。
※改札の窓口と券売機の部分だけシャッターを閉じてました。
とにかく女性に関しては、あとで触ったとか痴漢に遭ったなんて言われないように細心の注意を払って対応していたから、駅員が魔が差して女性の体を触ったっていう感覚がもう一つわからないんだよなあ。
こういう人ってまた別の職業に就いたときにやらかしそうで怖いし、わいせつ事案を起こした人の氏名や顔は原則公開で良いと思うけど。
解雇された人の更生に支障が出るかもしれないけど、鉄道はそれだけ安心だと思って利用していた人の期待を裏切っているわけだし、これからも駅員や乗務員として働く人たちにも多大な迷惑をかけているのだから、そのくらいの代償を払うのは当然だと思うけどね。
