JR西日本のHPなどで掲出しているWEB時刻表が、週末の臨時列車運転の際に普通列車が時刻変更されるが、差し替えを忘れて平日もそのままになっており、当該列車に乗れない利用者がいたことを発表した。
園部を9:46に発車する普通列車の豊岡行きは、特急「かにカニはまかぜ」が運転される日には時刻の変更があり下記のように変更されます。

和田山から時刻の変更が生じています。
今回の事件が起きた2025/12/8は月曜日で特急「かにカニはまかぜ」の運転はなく、本来は普通列車の時刻変更も行われないので下記の時刻で運転されます。

ところが臨時列車が運転されないこの日にも時刻変更がある時刻表を掲出したままになっていた。
ちなみに駅に掲出されている時刻表に間違いはなかったものの、JR西日本の「おでかけネット」などのWEb時刻表だけではなく、Yahoo!など社外の時刻表掲載サイトも同様に間違って掲載されていたらしい。
WEB時刻表などで時刻を確認した方が駅で待つものの、時間が過ぎても列車がやってこない。
駅に掲出されている時刻表を確認したのか、駅員が配置されている駅ならば駅員に申し出したのでしょうね。
乗車できなかったと申し出があった計3人には特急券を渡し、続行の特急列車に案内したようです。
今回は駅に従来の時刻表が掲出されていたものの、近年は一部の事業者では駅に時刻表の掲出を取りやめ、スマホでQRコードを読み取って時刻を確認するスタイルを導入していますが、その大元のデータが間違えていればQRコードで読み取っても意味がないんですよね。
だって間違った時刻表が掲載されるのですから。
駅に一カ所でもいいから、アナログの昔ながらの時刻表を掲出するほうが良いんじゃないのかなって、今回の事件が起きて思ってしまいます。
ここまで書いてきて、まだ在職中だったころのことを思い出しました。
社外の会社が乗換案内と称して数社の時刻表を参照して掲出していたのですが、中には乗り換え不可な他社への(他社からの)乗換が可能な列車として案内していて、会社として正式に抗議したことがありました。
「乗換できる列車として掲載されているのに、乗り換えできないじゃないか!」
っていう苦情がわんさか寄せられて、会社としてはこれ以上放置できないとして抗議と掲出停止を要請したのです。
小走りでも3分くらいは欲しいなという乗換駅なのに、1分で乗換可能みたいに書かれていて……、みたいな感じでした。
あともう一つ、これは数十年前の話で今のようなWEB時刻表どころかインターネット自体が無かったころ、「国鉄監修 交通公社の時刻表」で予定を立てて友達と信州方面を旅行していた時の事。
臨時列車運転のために時刻変更されていた普通列車なのですが、手元の時刻表にはその記載がなく、旅程が総崩れになったことがあります。
今回と似たようなケースですね。
当時は仕方がないかで済ませ、そこから話し合いながら新たに旅程を組んで旅行を続けたのですが、「国鉄監修」の時刻表の誤記載ですし、駅の係員に申し出ていたら今回のような救済措置ってあったのかな?
でも昔って、
〝本来受けられたはずのサービスが受けられなかったのは国鉄のせいだ!〟
みたいに補償を求める人って少なかったんじゃないかなとも思います。
それだけおおらかだったけど、今はそういう時代ではなくなったのかなと思ってみたり……。
※誤記訂正 2025/12/10 15:45 「きのさき3号」→「かにカニはまかぜ」
