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Osaka Metro御堂筋線で終電延長の実証実験が今日行われます

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タイトルの通りで、Osaka Metroの御堂筋線で終電延長の実証実験が今日行われます。
※2月21日にも実施予定
Osaka Metroとは2018年に大阪市営地下鉄を民営化してできた鉄道会社で、営団地下鉄が東京地下鉄(東京メトロ)に移行したのと似てはいますが、営団時代から日本民営鉄道協会に加盟していたのとは対照的に、Osaka Metroは民営化後も日本民営鉄道協会に加盟していません。
また国土交通省の「鉄軌道事業者一覧」では東京地下鉄は大手民鉄ですがOsaka Metroは中小民鉄に区分されるなど、ちょっと立ち位置が分かりにくいなぁって感じです。
ちなみにOsaka Metroの資本金は東急の倍近く、営業キロは小田急より長い、輸送密度や輸送人員で見ても十分大手民鉄なのですけどね。

 

 

そのOsaka Metroの御堂筋線で終電を2時間延長するという実証実験が行われます。
もし大阪市営のままならばこんな実験はしなかったでしょうね。
公営のままだと働いている方々の権利が前面に押し出されますので、終電を2時間も延長なんて提案が出されても組合がOKすることはないでしょうから。
私が運転士をしているときに終電を2時間延長するからなんて言われたとしても、まぁ100%協力なんてしないでしょうね。
通常ならば残業時間を1時間とカウントするところを、終電延長に伴う残業の場合は2時間ほどつけるからなんて言われてもおそらく拒否するかな。
やっぱり深夜時間帯で普段乗務しない時間帯に乗務するというのは体力面でも精神面でもきつい。
大晦日から元旦にかけての終夜運転も、私は車掌時代に1度だけ担当してそれ以降は一切担当しませんでした。
残業代が上積みされるのだけど、それ以上に翌日以降に疲労を持ち越すのがきつかったんです。

 

 

Osaka Metroではどのように人員をやりくりして終電の延長を実施するのかは分かりませんが、一般の乗務員や駅員それに運転指令も絡んできますし、残業代を通常より上積みしなきゃ誰も担当はしません。
運転指令は夜間作業の際には一晩中起きて指令業務に当たることが多いので、まだ引き受けてもらいやすいかな。
でも乗務員や駅員はどうなんだろう。
ひょっとしたら助役などの監督職が終電延長時間帯の運転士や車掌、それに駅業務を引き受けざるをえなかったりしてね。

 

 

それに対して昨年11月には、JR西日本が深夜運転時間の繰り上げなどの検討を始めると発表しました。
終電の繰り上げを意味しているのでしょうね。

利用者からすれば少しでも遅い時間まで運行してくれていれば助かるでしょうし、現状のダイヤに対してももう少し終電を遅くできないのかなって考える人って多いでしょうね。
それはもちろんよく分かるのだけど
鉄道の現場って昔に比べるとかなり合理化されていて、駅員も乗務員も少なくなっています。
私が勤務していた会社では、乗務員になったころと助役になる直前を比べてみると、1日当たりの乗務量は20%以上長くなっていました。
それでも当初は乗務量が伸びた分の手当は支給されていましたが、どんどん手当類も削られながらさらに乗務量が多くなるという悪循環でした。

だから現場の実態を知っている私としては、JR西日本の動きに賛成したいです。



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