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打切り計算と発駅計算

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車掌になってからの乗り越し精算

改札に座って乗り越し精算している時はあまりもめることはなかったのですが、車掌になってからの乗り越し精算ではもめることが多かったですよ。
特に学校がお休みの日に多かったですね。

車内へ入ってお客さんに呼び止められます。
子供の定期を見せてきて、どこどこまで乗り越しといってお金を渡してくる母親がいるのですが、このパターンの時って必ずもめるのですよ。

打切りと発駅の違い

その子供の定期券はAからBまでで、Cまで乗り越すとき。
例えばAからBまでの普通運賃が200円でAからCまでの普通運賃が300円、そしてBからCまでの普通運賃が230円とします。
ふつうはBからCまでの普通運賃である230円を収受するのですが、いっつもこのパターンの時って100円しか出してこないのですよ。
AからB駅までは200円でAからCまでは300円だから差額は100円でしょ!って感じです。
定期券は定期運賃で計算しており普通運賃とは別なので、差額という考え自体が本当は成り立たず、いわゆる打切り計算として処理するわけですね。
ところが定期券なのに発駅計算を求めてくるわけです。
この手の人ってどう説明したって理解してくれませんので、駅で精算してくれと回すしかなないのですよ。

 

今は乗り越し料金は気にしない?

車掌として乗務しているときはこのパターンの乗り越しでよく噛みつかれましたが、不思議と駅勤務の時はトラブった記憶がないのです。
今ならば精算機があるので、改札に座っていてもあまりトラブルはないと思います。
でも昔は精算機なんて一部の大きな駅だけで、大半の駅では駅員が精算していたわけですが、大きな駅の精算機での乗り越し料金を先に見ることで、小さな駅でしか勤務しなかった私のもとにはこの手のトラブルは舞い込んでこなかったのかもしれないですね。

今はICカードでの乗車が多くなっているから、乗り越し料金なんてあまり気にせずに乗車しているのでしょうか。



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