2025/11/28に中野発千葉行きの各駅停車が、秋葉原駅で本来4:54発のところ4:50頃に発車してしまったそうです。
これ夕方の4時台ならばすぐに電車が来るわけですが、早朝の4時台だったから大きな問題になっているってところでしょうか。
本来4:54に秋葉原駅を出発する列車の1本後の列車は5:21とかなり間隔が開きます。
東京の都心部でもさすがに早朝はこれだけ間隔が開くのだなと別の所に感心したのですが、この電車秋葉原駅には4:49に到着し5分間停車して4:54に発車するダイヤになっていた。
山手線の内回りが4:50、京浜東北線の大船行きが4:51、大宮行きが4:49、これらの電車から千葉方面へ行く電車への乗り継ぎの利便性を確保するために5分停車としていた。
ところが車掌も運転士も失念して、その他の列車と同じようにさっさとドアを閉めて出発したということですね。
早発に関しては鉄道運輸規程の第22条1項に
首都圏の列車本数が多い路線では、列車の運行に「標準時分」というものを使用しております。
これは、各駅では到着・発車時刻を定めず、主要駅(路線により主要駅は異なります)のみで到着・発車時刻を定めて運行するものです。時刻を定めていない駅につきましては、運行上の目安でありますので、時刻表に掲載されている時刻よりも早く発車する場合がございます。
ご利用されるお客さまへのご案内のため、目安となる時刻を「標準時刻」として駅の時刻表に掲示しております。
JR東日本列車が時刻表の時刻よりも早く出発しました。より
到着・発車時刻を定めている駅を「採時駅」と呼んだりしますが(私がいた会社ではそういう呼び名はなかった)、それ以外の駅はおおよそこのくらいの時間として、出発の目安時間を掲出しているということになります。
いわゆる「採時駅」は場内信号機や出発信号機を設けている駅がほとんどだと思います。
今回の件を報道しているのは朝日新聞と、朝日新聞の記事を引用して報道しているネットニュースだけでそれ以外の報道各社は報じていません。
JR東日本もニュースリリースとして発表もしていません。
これが秋葉原駅ではなく、採時駅や標準時分を採用していない線区だと1分の早発でも謝罪文の掲載はあったでしょうし、もう少し取り上げるマスコミも多かったと思われます。
JR東日本としては、あくまで標準時分を採用している駅での早発だからこういう事も起こりうるというスタンスなのかな。
でも利用者にすれば、いくら目安時間を書いているだけにしてもさすがに4分も早発し、なおかつ日ごろは乗換可能な列車で、秋葉原駅に到着した各列車もほぼ定時だった(おそらく)
JR側も乗換の利便性を図る上で5分の停車は必要だと認識しているからこういうダイヤ設定になっているはずで、さすがに謝罪の一言もないのはどうかと思います。
通常だと1日に数本だけの特殊な取扱いの列車を担当する場合、乗務前に助役などから口頭で運転士・車掌の双方に注意事項として伝えらると思うけど、そういうことはしていなかったのかな。
標準時分を採用している駅の場合、乗務員は発車時刻に関しては特段留意しなくても問題ないはずだし。
私が乗務していた路線では、昔は車掌用のスタフには採時駅以外の時刻は何も書かれておらず、だいたい20秒くらい停車できるようにドア扱いをしていれば良かったから、注意事項として聞いていなければ今回のような事案は起きうるんですよね。
友人か兄かどちらから聞いた話かは忘れましたが、その昔中間に駅が1つしかない短い路線に朝ラッシュ時間帯に3列車運用することになったが、両終端の駅は一線しかない上に中間の駅は標準時分を採用している駅だった。
ダイヤ上はその駅で3~4分ほど停車することになり、このままでは3列車運用中は早発が続出し、さらに終端駅の手前で長時間場内待ち(機外停車)するとして、この中間の駅に場内と出発信号機をわざわざ設けたなんてこともあったようです。(阪神国道駅)
秋葉原駅もここまですれば今回の早発はなかったと思いますが、その長時間停車が当該の1本だけだとすればさすがにそんな多額の設備投資はできないし、注意喚起として乗務前に口頭で伝えるとか、昔よく使った運転通告券とかその代わりのメモを付箋のように張り付けておくとか、人員に余裕があれば駅員が抑止させるといった戦術が必要だったのかなと思います。
管理する助役などの側にすれば毎日のことだから、5分停車なんてたいして大きなことだと認識していないが、乗務員にすればその列車を担当するのは月に一回とか数カ月に一回で、その長時間停車について忘れていたかもしれない。
現場なんてその程度なんだろうなと、現場で長年いたのでそんな感想を持ちました。
しかし、同記事が掲載されたYahoo!ニュースのコメント欄の一番上に、「エキスパート」「フリーライター」と名乗れる方の解説の薄っぺらいこと……。

