埼京線や土讃線で刃物による事件が立て続けに……

思うことなど
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2026年1月23日、埼京線の車内で17歳の少年が面識のない10代の女性にはさみを突き付けた事件。

突き付ける前に車内ではさみを振り回していたらしく、おそらく複数の乗客が非常通報装置を押下したのでしょう、車内はかなりパニック状態になったようです。

また危険から身を守るために安全だと思われる車両へ一気に人がなだれ込んだようで、さらに危機感を感じる結果になったのか、ドアコックを使ってドアを開けて線路内へ非難する人が500人ほどいたと言います。

この電車には1000人ほどの乗客がいたそうですから、半数近くの方が線路内へ降りたということになります。

JR東日本がどういう運用をされているのかまで知りませんが、複数個所で車内非常通報装置が押下された場合には、防護無線を発報するマニュアルがあるといったXへの書き込みを目にしましたから、たくさんの乗客が車外へ出た時点では周辺の列車はすべて止まっていたのかな。

止まっていなければ、危険回避のために車外へ出たのに走行中の列車にはねられて……、なんていう最悪のシナリオに繋がりますからね。

 

2026年1月25日には、土讃線を走行中の特急「南風25号」の車内でサバイバルナイフ?振り回す男(63)が止めに入った車掌に切りつけ軽傷を負ったようです。

この件では乗務員の指示で車外へ出たそうで、刃物を振り回すなど暴漢、頭のおかしい人などから身を守るにはまず逃げることが第一、車内が危険だと判断すれば車外へ避難誘導することになっているのかもしれないですね。

 

私が車掌や運転士をしていた昭和の末期から平成の末期までの約30年間だと、駅に停車中は車外へ逃げてもらうことが最善だけど、駅間の途中の場合は線路内へ降りないように指示をする、何があっても乗務員の指示なし線路内へ乗客を降ろしてはいけないというのが鉄則でした。

特に他の列車の停止手配が取られれていない、または取っているもののまだ停止が確認されていない状態で線路内へ乗客が下りれば、さらに大きな犠牲を生むことになりますから。

この辺りの経緯は1962年の国鉄常磐線・三河島事故が発端になっています。

 

立て続けにこういう事件が起きると、ナイフを持った暴漢と対峙する訓練とか警察が来るまでの対処法、そして乗客の避難誘導の方法についての訓練が各社の各乗務区ごとに行われます。

でも小田急や京王で刺傷事件や車内放火事件が起き、その後も同様の事件が散見される中での今回の事件ですし、駅員や乗務員の訓練は事件が起きてからの対処法にすぎませんし、本来は車内へ危険物を持ち込ませない対策を真剣に考えなきゃいけないんですよね。

ただ持ち込ませないようにするとは言っても、各駅に金属探知機を設置して、警報が鳴った乗客を駅員等が安全を確認すれば乗車できる……、無人駅のさらなる増加に加え、ワンマン列車の増大や無人運転も考えている時代に、まるっきり逆行しないと安全確保が不可能なんですよね。

そうなると乗客側で身の安全を守る対策を考える必要が出てきます。

冗談抜きで列車の心地よいリズムについうたた寝……、なんてことも避けるほうが無難かもしれないですし、イヤホン等で耳を塞ぐのも危険の感知が一歩遅れるでしょうから避けるほうがいいのかも。

酒に酔って寝込んでしまうなんて、あまりにも自身の安全について軽視しすぎ……。

なんて書きだすと、今のように気軽に使える公共交通機関ではなくなっていきますし。

 

ただ言えることは、鉄道会社は今後も駅員や乗務員など鉄道従事員を減らし続けますから、他者の暴力等から身を守る術は乗客自身で考えておく必要があるのかなって思います。

いやな時代になったものだわ……。


 


 

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