だいたい制服って10~15年程度で変更する会社が多いと思います。
私は在職中に計3回も制服が変わりました。
私が勤務していた会社での話になりますが……。
系列の百貨店が制服用の生地を大量に発注します。
たしか中国のメーカーだと聞いた記憶が。
その時の制服を着用する人数(駅員や乗務員など)に配布枚数を掛け合わして算出するのですが、会社ごとに制服の貸与に関する規定などがあると思います。
冬用の上着は2年で3着とか、ワイシャツは1年で4枚とか、制帽は2年で1つだが、制服変更時の最初の配布枚数は余分に配布するとか。
こういった規定で決められた枚数を10年以上は配布できるようにと計算するみたいです。
毎年必要な分の生地を発注すればいいんじゃないの?って聞いたことがあるのですが、何年かすると同じ生地の入手が難しくなるらしく、一度に大量に仕入れておく必要があるとか。
簡単に言えば、制服の生地が底を着くので仕方がなく新しい生地を仕入れる。
だから制服も一新される、ということらしいのです。
10年以上同じ制服を続け生地も底を突きそうだし、ちょうど開業〇周年だからそれに合わせて変更ということで発表されるって感じかな(あくまで私がいた会社の話……)
会社から支給される制服ですがそれぞれに保存期間(使用期間)というものが定めてあって、冬用の上着は4年間とか夏用のズボンは3年間みたいな感じです。
使用期限を超えて着用したからと言ってペナルティなどはありませんが、あくまで制服支給に関する規程での話です。
上着やズボン、それにワイシャツは保存期間に到達する前に傷みが目立つので、期間を超えて着用することは私はまずありませんでしたが、制帽に関しては同じものをずっと被ってましたね。
まっさらな制帽って頭の形に馴染んでいないから被りにくいし、それに制帽の前面の社章がやたらと金ピカに光っていたりして、ピカピカの1年生みたいに見えて嫌だったんです。
頭の脂などの汚れで汚い割には、制帽なんてまず洗わないから衛生的にはどうなのと、今になって思いますけど……。
なので家には新しい制帽がどんどん溜まっていくわけで、子どもが小さかった頃はすべての制帽を子どもやその友達にあげていました。
うちの子は制帽をかぶってプラレールで遊んでいましたが、一人として鉄道ファンにはなりませんでした。
電車を好きになる気持ちがわからないと言っていましたね。
保存期間を過ぎた制服類は会社に返す必要もなく、勝手に処分すればOKとなっていました。
会社に入ったころの制服は生地がすごくしっかりとしていて、保存期間を過ぎたところで傷みが少なかったように思います。
そして制服が変わるたびに派手になっていくのですが、生地自体はどんどん安っぽくなりすぐ傷みが目立つ“安物”って感じでした。
経費を切り詰めていく上で、制服にかかる費用を落としたいっていう気持ちがあったのでしょうか。
そういえば私が経験した最後の制服変更の時だけ、保存期間が終了していない制服など手持ちの制服類すべてが回収されました。
ネット上で販売されたり、鉄道グッズを扱うお店に持ち込まれることをかなり嫌がっていましたからね。
昭和の時代は制服を支給するから受け取りに来い!
みたいな感じで、本社へ受け取りに行ってました。
「今日本社へ制服を取りに行きますよ」
って声を掛けると次々についでにもらってきてくれと言われ、かなり大きなダンボール箱にいっぱいにして戻ってくることも多かったです。
一般のお客さんだったら有料手回り品扱いになる大きさの箱になってました。
その後平成に入ってからは各駅長室や乗務区へトラックで運んできて配布となり、平成の末期ごろには自宅へ宅配荷物で送ってくるように変わりました。
制服の切替え日の前日と当日、日勤の場合は早めに新しい制服を会社のロッカーに入れておけば問題ないですよね。
こうしておけば忘れずにすむし。
泊り勤務の場合は、一応終電までは前日扱いとして旧制服、翌始発からは新制服となります。
でも乗務員のように乗務区(本区)以外での泊りもあるので、この場合は新しい制服を持って乗務することになりますが、そんな手間を省くために制服切替え前日から新制服の着用を認めていた私がいた会社。
制服切替え日当日に旧制服は何があっても着用するな! ときつく言われていました。
2020年4月8日の記事を加筆修正しています

