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トラブルが多発する熊本市電で電車同士の追突事故、その原因は??

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ついに乗客に負傷者を出してしまいました。

2025年3月25日朝8時半ごろ、熊本市電、熊本城・市役所前停留場に停車していた市電に、後続の市電が追突する事故が発生。

追突した市電の乗客6名が負傷して救急搬送、追突された市電の運転士も負傷した。

毎日新聞によると、

  • 追突した市電の運転士は、100メートル手前を時速約30キロで走行中に先行列車を確認。
  • 50メートル手前でブレーキ操作を開始。
  • 十分な減速が得られず緊急ブレーキ(非常ブレーキ?)を入れたが時速17キロで先行車両に追突した。
  • 通常ならば停止可能な距離。
  • ただし100メートル以内に接近したときは15キロ以下に減速するとした内規には違反。

このようなことが書かれていて、さらに、

  • 事故現場の手前約60mにわたってレールに油のようなものが付着。
  • 事故が起きるより前に車両から漏れたブレーキの潤滑油?
  • 追突した車両はこの油によって制動力が低下していた可能性。

要約するとこのようになります。

 

私は甲免は持っていますが乙免は取得しておらず、軌道関係の規則等はまったくわかりませんが調べたところ、

軌道運転規則 
(追従する場合の運転速度)
第五十八条 車両が他の車両に追従する場合であつて、先行車両との距離が百メートル以下となつたときの運転速度は、毎時十五キロメートル以下とする。

内規(社局内での取り決め)ではなく軌道運転規則(国の定めた規則)に違反していたことになります。

記者は熊本市交通局の記者会見の場で直接交通局の上層部の方から話を聞いて記事にしたものですが、上層部も規則を知らないまま市電を運営しているということになりますね。

 

 

レールの踏面(レールの車輪が接する部分)に油が付くことは考えられますし、運転士時代に何度も経験し、一度だけ油が原因で停止位置を過走(オーバーラン)したこともあります。

私の時は直前に駅の係員がポイントなどへ塗油作業をしていたのですが、何を思ったのかレール踏面に大量の油を塗りつけたため、空転して走らないし、ブレーキをかけると滑ってしまう、そんな状態でした。

私の後の列車も多少は影響が出たようですが、ほぼ私が車輪で油を拭き取った状態になっていたため、空転や滑走といった最悪の状態にはなりませんでした。

今回の熊本市電ですが、もしも追突された車両が何らかの原因でギアなどから油が漏れたとします。

それでもその場所からしてレール踏面に油が付着することは考えにくい。

だとすると自動車などから油をこぼした?

しかし約60mもの距離を油をこぼしながら走行する自動車って、それも考えにくいのですが。

この辺りは運輸安全委員会の報告を待たないとわからないですね。

 

 

マスコミによっては「設備投資を抑えすぎたため」とか「古い車両が多いから」といった見える部分にフォーカスを当てているようですが、たしかにそれもあります。

営業収入と市などからの助成金を足しても、なお経費のほうが多ければカットせざるを得ない。

そのために運転士を非正規雇用で雇ったり、最低限の整備にしかお金を回せない状態ではあったのでしょう。

しかし、これまでの熊本市電の数々のトラブルを見ていると、整備が追い付いていないことが原因と言うよりは、運転士や指導に当たる職員の側に原因があるように思えるのです。

そして最も大きな原因、それは現場で働く人たちの士気を下げ続ける熊本市交のやり方かなと思います。

非正規雇用で期間が決まった有期雇用、双方に問題がなければ契約を更新しますという状態で、多くの人の命を預かった運転士と言う職を全うしようとはなりませんよ。

もちろん事故を起こしても良いなんて思いながら運転する人はいませんが、現場全体の士気の低下って思いもよらない事故を誘発するものです。

職場で乗務員同士が顔を合せるたびに、

「クッソ面白くない職場だな」

「給料は安いわ、責任だけ押し付けられるわ、バカらしくなるよな」

実際こんな会話ばかりが続いた経験があって、その当時は表には出ていませんがミスが続発していましたから。

車庫で車止めにぶつけたとか、ポイントを割り出したとか、出発信号機を冒進しかけたとか、どこかの新幹線みたいに連結が外れたとか……。

こういう状況の時って管理者たちはなぜか、現場で働く人たちをより一層きつく締めつけようとする傾向が高い。

やる気を失せてどんよりとした空気が漂う職場で、次々に新たな方針とか指針を決めては全員守れ!

結果的にやる気を失せていた人たちの目は完全に死んでしまい、もうこんなところ辞めよう……、みたいな重たい空気で職場を充満させてくれるわけです。

その時現場でいた者の感覚からすると、カラカラの雑巾も絞れば少しは水滴が落ちるだろうみたいに、もう無理だし間違っているよと現場の人間はわかっているけど、管理職はどんどん雑巾を絞り続ける。

※あくまで経験談で、今の熊本市交がこうなっているかはわかりません…。

 

運行管理課の荒木敏雄課長は

「操作に誤りはなかったと考えている。レールや車両に問題があったのではないか」

との見解を示した。

運転士をかばうためと言うよりは、自分たちの保身が見え隠れしますが……、

そもそも規則に違反しているのに知らずにこの発言ですから、ほぼすべてを再構築しないと熊本市交はダメなのではと思ってしまいます。

(公社になってもあまり変わらない気も……)


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