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米の研ぎ方

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私が入社したころの駅は、自動改集札機や自動券売機の高機能化に伴う合理化を行っている最中でした。
どんなに小さな改札口でも最低2人が泊まり勤務でほかにも日勤勤務の人などがいたのですが、基本的に各改札口ごとに1人の泊まりと1人の長時間日勤勤務者で賄おうとしていた時代です。
でも中には2人の泊まりと1人の長時間日勤に日勤者や朝・夕ラッシュ時間帯の応援要員などを組み合わせた、本当に大人数で運営されている駅もありました。
私が駅を離れてしばらくすると、昔ながらの人数が配置されていた駅も是正されていきましたけどね。

 

今は外食したりお弁当を買ってきて食べるなど、ふつうのサラリーマンと同じような感じになった駅勤務ですが、昔は自炊が当たり前でした。
駅長所在駅には改札の要員のほか、駅長室の内勤などを含めるとかなりの人数が勤務していましたので、そういう駅で食事を作っていると給食の調理師さんになった気分でした。
2人しか勤務していない駅でも簡単なものを作っていましたから、ホントに毎日会社へご飯を作りに来ているような感じもしましたね。

 

そして若手の駅員がベテランの駅員に必ずといっていいほどレクチャーされるのが米の研ぎ方です。

「農家の米はスーパーの米と違って、きちんと研がないとぬか臭くて食べられない」

ホントによく言われましたよ。

「××さんは百姓だから、研修の〇〇君はきちんと米が研げるようになったな」
「△△さんは米の研ぎ方が下手だよ」

およそ駅員の言葉とは思えない会話がふつうに飛び交っていました。

 

 

今はおそらく無いと思いますが、私が勤務していた駅管区の駅長室内にはキッチンがありました。
冷蔵庫や電子レンジのほか、ガスコンロや調理器具が一式に調味料も完備されていました。
ちなみに調味料は毎月会費を集めて購入していましたよ。
ただ私は勤務する駅が固定ではなかったので、あちこちの駅で調味料代を納めてましたね。

スーパーへ買い出しに行き、駅長室ではお米は業務用の大きな炊飯器で炊いていました。

 

そうやって毎日のようにしごかれたので、今でもお米の研ぎ方は上手いものです。
たぶん妻より上手ですよ。


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